見た目が綺麗な人はもちろん、物腰が上品な人、言葉遣いが綺麗な人、そんな人達は姿勢がまっすぐできれいなイメージはありませんか。
漫画の世界でも、猫背で巻き型の主人公やヒロインなんてそうそういませんよね。では何故姿勢が綺麗な人は美人・魅力的に見えるのかその理由を解説していきます。
コンテンツ一覧
綺麗な姿勢とは
まず綺麗な姿勢とはとはどんな状態のことなのでしょうか。端的に表現すると、背骨が緩やかなS字を描いていて、肩に力が入っておらず全身がリラックスした状態の姿勢が綺麗な姿勢(理想的な姿勢)とされています。綺麗な姿勢になるためには、今の自分の姿勢を知り、どのように修正したら良いのかを知る事が大切です。
綺麗な姿勢のチェック方法
綺麗な姿勢(理想的な姿勢)ができているかチェックしてみましょう。
壁にかかと・ふくらはぎ・お尻・肩甲骨・後頭部が接するように立ちます。この時腰の辺りに掌を差し込めるぐらいの隙間があると背骨が緩やかなS字を描いている状態です。
同時に肩と腰は平行で鼻と鳩尾、お臍、両足の踵の合わせ目が一直線になっているのが綺麗な姿勢とされています。
悪い姿勢とはどんな状態かについて
綺麗な姿勢(理想的な姿勢)が分かったら、今度は悪い姿勢とはどんな状態のことを指すのかを知っておく事も大切です。
綺麗な姿勢とは、猫背でもなければ反り腰でもない事はもちろん、背中がまっすぐで有ればいいというわけはありません。
こうした悪い姿勢は「骨盤前傾姿勢」「疲労姿勢」「フラットバック」の3種類に分けられています。疲労姿勢は一般的に「猫背」と呼ばれており、楽に感じてしまうため習慣化してしまいがちです。「骨盤前傾姿勢」はその名の通り骨盤が前に倒れている状態。「フラットバック」も背中が不自然に真っ直ぐになってしまっている姿勢を指します。
悪い姿勢が及ぼす影響
悪い姿勢を続けていると、見た目の印象だけではなく心身に良くない影響を及ぼします。悪い姿勢は背骨が必要以上に曲がったり、不自然に真っ直ぐになっていたり、左右どちらかに傾いてしまっていたりする状態です。つまり悪い姿勢を続けていると骨格が歪み、背骨を通っている神経に負担が掛かります。さらに使う筋肉と使わない筋肉の差が生じてボディラインが崩れます。特に猫背では腹筋をあまり使わなくなるうえに内臓を圧迫してしまうため消化機能の低下を招き、背骨が曲がっていることで神経伝達が妨げられ、満腹を感じるのが遅れてしまい、食べ過ぎを招きます。骨盤前傾姿勢も腰や腸を圧迫し、下腹部の出っ張りや女性特有の不調を招きやすくなります。フラットバック姿勢も背骨が引き延ばされた状態にあるため、慢性疲労や骨盤が後ろに倒れているため腰痛などの不調につながります。
姿勢が綺麗な人の体で起きている事
それでは、綺麗な姿勢(理想的な姿勢)を維持していると一体どのような利点があるのでしょうか。既に立ち姿が綺麗な人の体にはどんな事が起きていることを解説していきます。
スッキリした印象になる
いわゆる「気になるお腹周り」である肋骨と骨盤の間の胴体部。筋肉の力だけで内臓や上半身を支えているため、筋肉量と背骨の状態が如実にボディラインとして現れます。綺麗な姿勢でいると、更にお腹の奥で身体を支えている筋肉(体幹・インナーマッスル)が鍛えられます。インナーマッスルが活発に働く事で代謝が上がって痩せやすくなり、内蔵があるべき場所に収まるので下腹部の出っ張りなどの改善が期待できます。その結果体のラインがスッキリした印象になります。
血行が良くなる
血行を妨げる要因は様々ですが、悪い姿勢による血管の圧迫や長時間の筋肉の緊張なども原因となっています。健康な人や若年層で、むくみや冷え性といった症状に悩んでいる方は、姿勢が関係しているかもしれません。綺麗な姿勢で居ると、体幹以外の全身の筋肉はリラックスしている状態です。つまり血管が無理に圧迫されず血の巡りがよくなり、浮腫みにくく、肌の血色も良く明るい印象となります。
思考がクリアでポジティブな状態を維持しやすい
背骨は数多くの神経が通っている部分です。悪い姿勢で背骨が不自然に曲がっていると、背骨の中を通る神経が圧迫され、脳と体の情報伝達がスムーズに行かず無自覚の内に心身にストレスがかかっています。一方、背骨が本来の緩やかなS字を描いた状態だと、神経の情報伝達がスムーズになり、思考もクリアになっていきます。すると気持ちも明るくポジティブになり、ストレスも軽減していきます。
明るくて健康的だと魅力的
良い姿勢と悪い姿勢による心身への影響にフォーカスして解説してゆきました。姿勢が綺麗な人は、神経系や内蔵への負担が少なく代謝も良いため、総体的に爽やかな印象になります。その結果健康的で好印象な人になっていくのです。綺麗な姿勢(理想的な姿勢)は慣れるまでかなり疲れますし、肩や背中に力が入ってしまうかもしれません。まずは無理せず、気がついたときに姿勢を正す事から始め、心も体も美人を目指しましょう。